あいけんへの かたりかけだって。

きょうも　あさから　どたばたやって、いつものように母さんに　あっち行きなさいって言われてた。
あんまり　たいくつすぎて、ほねでもかじろうかなって　ひさしぶりに思ったよ。



きょうは　ごごから　ありちゃんたちが来るから、宙ねえさんは　なんかいも「あっ、ありちゃん来たかな」って言うの。
そのたびに　わたしは走って　まどを見に行ったけど、ぜんぜんちがう車の　おとだった。
でも　とうとう　来たよ。



わたしは　はやくはやく　おうちの中に入って来てって　おおさわぎだった。



いちばんさきに　おとうとの　しょうが入ってきたんだよ。
あいかわらず　はだしだった。わたしみたいに　毛皮もないのに　さむさに　つよいらしいの。
ありちゃんのお母さんは　おうちに入ってこなくて、宙ねえさんと　まめやさんへ行った。
ちゅうもんしておいた　せんえんぶんの　おまかせおとりおきの　ぱんを買いに行ったんだよ。
宙ねえさんは、れーずんの　かごぱん。



これで　ぜんいんと　あいさつできた。
だけど、うれしいのは　ここまでだったんだよ。
みんなで　きっちんに行ってしまって、なにか食べたり　お話していて、わたしが　いくらよんでも来てくれないの。
くやしくて　あばれたけど　むだだった。
母さんと　しょうは、こうこうのやきゅうを見てた。
ありちゃんが、出てきて　遊んでくれたの。



宙ねえさんは、りさちゃんママのおすすめの　れーずんの　ふれんちとーすとを作っていたよ。
だけど、ちょっと　しっぱいかな。中がふわふわ、外がかりかりっていうふうにはできなかったみたいだよ。
みためも　きれいにできなかったしね。
でも　まんぞくだった。こんど　また　ちょうせんするって。



ばんごはんは、かれーなべにすることにしたんだよ。みんな　だいすきだからね。
ちーずがたりないから、わたしのおさんぽをかねて　買いにいったの。
わたしは、ありちゃんと　いっしょに歩いたんだよ。



こんかいは、おやぢさんの　まねをして、うぃんなーを入れたよ。これは　いいかもだって。
しゃしんをうつす前に、もう　はじまっちゃって　こんなのになちゃったんだよ。
もしかして、かれーなべを食べたあとに　かれー味のきゃらめるを食べるといいんじゃないか？って、宙ねえさんは　ためしてみたよ。やっぱり　よそうどおり、からい味がのこっているうちに　食べたら　おいしいかもだって。
ただの　みるく味のきゃらめる食べてるみたいなの。



なべのあとは、おたのしみの　ちーずのおじやだよ。
これは、まいにちでも　食べられるほど　おいしいんだって。
わたしは、ただ　においを楽しむだけだけどね。
おおぜいで食べるほうが　ずっとおいしいって宙ねえさんは思ったよ。


ごはんのあとで、宙ねえさんとありちゃんのお母さんは、こねこの　しゃしんを　たくさん印刷して　遊んでた。
わたしは、はうすのじかんだったけど　ずっと　みんなにつきあっていたよ。でも　ねむいから　だんだん　きょうぼうになりつつあった。
みんなが帰って　じゅういちじに　わたしは　どろのようにねむったんだよ。



わたしが　ねむってから　宙ねえさんは　じっけんをかねて　おんがくを聴いていた。
どっくでぃず　きみとのやさしいじかんっていう　たいとる。
このしーでぃーは、いぬへの語りかけのおんがくが　入っているの。
この　じゃけっとは、びーとるずの　れっといっとびーのを　ぱろでぃ化しているんだって。
そしてね、だいがくのせんせい達が　じっけんして　つくってあるんだって。
宙ねえさんには聴こえないけど、はじまりを知らせるために　にびょうかんだけ　犬笛とおなじ　しゅうはすうの音が入っているし、１きょくめと５きょくめには、いぬがわくわくする音が入っているんだよ。



でも、いぬも　にんげんも　りらっくすできるっていう　こんせぷとだから、ぐっすりねむれるんだって。
きらきらぼし、こいぬのわるつ、はくちょう、のくたーん　なんかが入っていて　どこかで聴いたことのある　めろでぃばかり。



しーでぃーのでざいんが　しんぷるだけど　かわいいよ。
それで、効果はどうかというと、びみょうだって。
じゅくすいしている　わたしだけど、５きょくめには　うーんって声をだしたみたいだし、ぐうぜんのような気もするしって。
でも　宙ねえさんは気に入ったから、わたしに　効果がなくても　もんだいないみたい。